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イギリス流インフルエンザの処方箋

年が明けて直ぐ家族全員で、おそらくインフルエンザにかかりました。

夫と娘がバタバタと40度の熱に倒れました。高温に加え、2人とも吐き気がひどく、夫は声を出すことも出来ず、ベッドから起き上がることもできません。娘もたまに水分を欲しがるけれど、食事は喉を通らず殆ど昏睡状態です。素人判断ですが、これは高い確率でインフルエンザですよね…。

金曜日の深夜から急に症状が出たので、週末が明けるのを待って、月曜日にGPに駆け込みました。予約受付開始の朝8時きっかりに電話をして、急患枠で当日の午前中に予約を入れて頂きました。

ふらふらの二人を車に乗せてGPに連れて行き、お医者さんに診て頂くと、「熱がひどく高いのですが、ウィルスだと思われます。抗生物質を飲まないといけない所見は見当たりませんので、普通の風邪と同様に娘には赤ちゃん版パラセタモー(Paracetamol)であるカルポル、夫にはパラセタモー、あとは解熱剤として二人ともイブプロフォンを薬局で買って飲んで、あとは水分を摂って、よく寝て下さい。」ということ。カルポルについては以前このブログでもご紹介しましたが、要は消炎鎮痛剤で、簡単に言えば痛み止めです。

「今のところ普通の風邪と同じ対処法しかありません。」とも言われました。前にも書きましたが、イギリスには風邪薬など存在しませんので、子供はカルポル、大人はパラセタモー、それ一本です。

お医者さんに質問したり、主張する気力と体力のない夫に代わり、私から「これはインフルエンザではないでしょうか?」と質問すると「ウィルスですので、もちろんインフルエンザのウィルスである可能性もあります。でもインフルエンザではない違うウィルスである可能性も同時にあります。」と…。どうやら日本の様にインフルエンザかどうかを突き止めるために検査などはされない様です。

「日本ではインフルエンザであれば、例えばタミフルという専用の薬で対処することが一般的なのですが…。」と言ってみると、「最近日本に渡航しましたか?」と聞かれました。「私と娘はしていませんが、夫は先月日本に行きました」と答えました。

「本来はイギリスではタミフルは一般に処方されないのですが、(インフルエンザの流行国である)日本に渡航履歴があることと、親子揃って40度以上の高熱が同時に出ていることを鑑みて、今回は二人にそれぞれ大人用と幼児用のタミフルを処方します。」と仰いました。

娘の体重を洋服も靴も着用したまま量り、食べれず体重が落ちていたものの15kgほどあることを確認して処方箋を出して下さいました。

これが子供用タミフル。GP内の薬局では在庫がなく、注文する形になりましたが、当日の夕方に電話がかかってきて、「たった今到着したので、今日から服用されたかったら取りに来てください。薬局は18:30まで営業しています。」とご連絡を頂きました。

臨機応変にタミフルを処方してくださったお医者さんと薬剤師さんの親切なご対応に感謝です。

ちなみに、その夕方頃から私も熱が上がり始め、これはまずいとお医者さんの友人にメールで相談すると、「旦那様に処方されたタミフルをあなたも直ぐに飲みなさい。あなたの場合、喘息持ちなんだから、直ぐに飲んで!」と即答。

他人の薬を勝手に飲んじゃいけないんだけれど、この臨機応変なアドバイスにも感謝です。後で調べたら日本でもある種の疾患を持つ人は、同じ屋根の下にインフルエンザにかかった人が出たら、前もってタミフルを処方してもらえるケースがある様で、喘息もその疾患の一つのようです。なので、この友人のアドバイスは的確なものだったのです。持つべきものは医者の友達!

そう私はマイルドな喘息持ちなので、医者の勧めもあり、今年はインフルエンザを含むフルーワクチンを接種済みだったのと、この発症後すぐタミフルを服用したお陰で、結果的に二人に比べると随分軽い症状で済みました。

そうそう、GPで診察室を出る寸前に気になってお医者さんに聞きました。「どうして、イギリスではタミフルは一般的ではないのですか?」答えは「先ずは値段が高いからです。」でした。

そうか、イギリスは医療費が無料だから、インフルエンザが疑われる人全員にインフルエンザかどうかを特定する検査をして、陽性の患者さんにタミフルを処方なんて予算上できないんですね、と納得しました。

でも私は思います。それでも杓子定規に対応せず、今回の私たち家族のようなケースを目の前にした時に、実際にタミフルを処方してくれて、在庫していない薬を超特急で当日中に手配してくれるNHSには底力があると。またそれを外国人である私たちにもイギリス人と分け隔てなく提供してくれるイギリスという国は懐が深いと。イギリスは良い国ですよ。

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コメント

  1. チェシャー暮らし より:

    お陰様で、今では家族全員すっかり元気です!温かいメッセージありがとうございます😊

  2. slecfarm より:

    今はよくなられたと思いますが、本当に大変でしたね。でもイギリスのお医者様の対応、素晴らしいなと思いました。

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